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前川建築設計事務所のこと

 

前川國男さんが自らの事務所を立ち上げたのは、1935年のこと。

「前川國男建築設計事務所」として数多の仕事を重ねていきますが、1970年代に入り、その後の事務所のあり方を考えていく中で新会社「前川建築設計事務所」が設立され、2つの会社が併存する時期がありました。

 

当時の前川國男さんの想いが遺されています。

「前川國男建築設計事務所のままでいくと、僕が死んだときに、皆が創り上げた事務所の業績というか財産が雲散霧消してしまう恐れがある。

前川國男建築設計事務所は前川建築設計事務所に夢を託して、安楽死を遂げる状態にもっていきたいと僕はひそかに考えていた」

その言葉どおり、前川國男さん逝去の翌年の1987年、「前川國男建築設計事務所」は「前川建築設計事務所」に吸収合併、という形で「安楽死」を迎えました。

(以上、現所長・橋本功さんの寄稿文を参照)

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前川國男さんの想いどおりに、その逝去から30年余が経っても「前川建築設計事務所」は存続し、建築界の中で格別の存在感を放っています。

前川國男さんには子どもがありませんでしたが、事務所を承継したお弟子さんが前川國男さんの言葉を記録し、紙切れに描かれたスケッチやメモのレベルまで大切に保管し、創業者である前川さんの想いの理解とその実践に勤しみつつ、時代のニーズに合った建築を世に提供し続けています。

熊本県には2つの前川建築があり、どちらも施主の熊本県の方針により、丁寧なメンテナンスが重ねられています。

現時点ではどちらも、その設計監理を前川建築設計事務所が担っており、固定された「建物担当」と「設備担当」のスタッフが、定期的に熊本まで出張してこられています。2つとも、2016年の熊本地震でも大きな損害はなく、その維持管理が功を奏していることが証明されています。

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